ポタラ宮に敷かれる厳重な管理体制とチベット仏教寺院の床
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ポタラ宮での観光には、時間指定や厳格な時間制限の他に、厳しい所持品制限が行われていました。チベットのその他の仏教寺院、ノルブリンカ、セラ寺、ジョカン、ガンデン・ゴンパなどでも、ライターを中心とした火気検査は行われていましたが、ポタラ宮での管理体制はそれ以上に厳重なものだったのです。
高山病のためがんがんする頭で、息切れをしながら、ポタラ宮の300段の階段を上りました。高山病ではない一人の友人のみがすいすい登って行きました。中国人にとって最大の聖山である泰山を下から6時間かけて登ったときよりも、ポタラ宮での300段の階段の方が体に堪えました。倒れながら、「俺を捨て置いて行ってくれ!」と言いそうになりました。
知人:「チベットではあまり中国語は話さない方が良いよ。日本語だけを話した方が良いよ。特に、当代であるダライ・ラマ14世の話はしない方が良い。チベットでは、すべての場所で録画・録音されていると思った方が良い。何か変なことをしたり、言ったりすると、すぐに警察が飛んで来るよ。インターネット、電話もすべて監視、盗聴されているから」
筆者は、シャングリラを訪問した後、次に中国のどこに行くかを考えました。チベットは後回しと考えました。標高も同様のラサは、シャングリラと同様と考えたのでした。シャングリラもチベット族やリス族というチベット仏教の地域だったからです。彼ら、老若男女の朝晩の踊りは幻想的ですらありました。
チベット人ガイド:「土だ。ずっと昔に作ったとき、土を固めるのに水は一切使わず、自分の唾を使い、何度も何度も叩いて作ったものだ。今のやり方で水を使って一気に作ると、必ず割れる。でも、何年も何年もかかって、唾を付けながら叩き固めた床はこんなにきれいなのに強い。割れない」