パルデンの会

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日本財界の「さようなら中国、こんにちはアジア」を中国経済界が脅威視



宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成25(2013)年11月2日(土曜日)
      通巻第4052号  
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 日本財界の「さようなら中国、こんにちはアジア」を中国経済界が脅威視
  華僑の地盤になぐりこんだ日系企業と「本格的競合時代をむかえる」と
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 日本の方針転換は、急速かつ巨大である。
 華字紙の「華人週報」(13年10月31日付け)は、つぎの見出しを掲げて、日本企業の大々的なアジア進出を脅威視した。曰く。「日本企業投資重点転向東南亜、中日商界在東盟展開実力角逐」と。

 実際に東京三菱銀行はタイの巨大金融機関アユタヤ銀行に5600億円を出資した。
 明治安田生命は700億円を投じてタイ生命保険に、全日空は25億円を投じ、ミャンマーの格安航空を買収した。

 2013年1月から9月までの統計で、日本の東南アジア投資は件数でも急増、金額ベースは天文学的。フィリピンへ、ベトナムへ、インドネシアへと直接投資を増やし、05年比較で二倍となった。
同期、中国への日本企業投資は半減した。

 中国メディアの中には、「東南アジアはかつての日本の植民地であり、現地から歓迎されていないばかりか、工場建設には時間がかかり、当面は長く地盤としてきた華僑に競争できない筈だが、時間が経てば華僑にとって本格的競合時代をむかえる」と批判もきかれるものの、むしろ中国がフィリピン、マレーシア、インドネシアベトナムと領海問題で揉めに揉め続けており、中国企業の突発的進出も、あまりのビジネスマナーの違いから、現地では歓迎されていないというのが事実である。