パルデンの会

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南シナ海の衝突に「重大な懸念」/ASEAN外相会議




勝谷誠彦氏の有料ブログより
頑張っているじゃないか。
昨日の私の日記を読んだせいではあるまいが(笑)。

南シナ海の衝突に「重大な懸念」/ASEAN外相会議


 http://digital.asahi.com/articles/ASG5B4TW5G5BUHBI00R.html
東南アジア諸国連合ASEAN)の外相会議が10日、
ミャンマーの首都ネピドーで開かれ、ベトナム沖の南シナ海で中国が石油掘削を始め、ベトナムの船舶と衝突していることについて重大な懸念を示す声明を出した。
今回の外相会議は11日の首脳会議に向けた準備会合の位置づけで
、個別の問題に限って声明を出すのは極めて異例。声明は「南シナ海で現在進行中の動きは地域の緊張を高めている」として「重大な懸念」を表明。領有権争いに絡む全当事者に国際法の順守と平和的な解決を求めるとし、名指しは避けたものの、中国を牽制した。>
驚いた。これは大きい。昨日の日記で尻を叩いたが、
叩くまでもなく日米の外交筋はきちんと仕事をしたものと思われるこれを受けて今日の首脳会議でどこまで踏み込めるか注目したい。
北東アジアの今後の切所である。
おそらく多くの日本人は会議が行われていることすら知らずに、
安穏な日曜日をおくっておられるのだろう。それはそれでいい。しかしあなたや、あなたのように、この日記で外交神経を逆撫でされた良民常民は、ボクシングやプロ野球の生中継を見るように「会議はどうなったのか」とニュースを探る。そのことが、何よりの安全保障なのだ。飼い馴らされた平和馬鹿からの脱却なのだ。
古い読者の方ならば、
ミャンマー支那から引き離して民主化したことの意義をオセロゲームにたとえてここで書いてきたことをご記憶かと思う。ゲームの「布石」はあとで生きる。
<当初、
議長国のミャンマーには一連の会議で南シナ海問題に踏み込む意向はなかった。4月に加盟国に示した首脳会議の議長声明案では、中・ASEAN間で昨年協議が始まった衝突回避のための「行動規範」について、早期策定に期待するとの文言が盛り込まれた程度だった。
だが、中国が石油掘削を強行し、
船舶どうしが衝突するという一触即発の事態に、雰囲気が一変。ベトナムのファム・ビン・ミン外相が「ASEAN全体の問題だ」と提起すると、南シナ海の領有権をめぐって中国と対立するフィリピンのデルロサリオ外相も「地域の平和と安定のためにASEANは一致した立場をとるべきだ」と応じた。>
この日記と併読すると、
新聞の外信面というのが面白くなるでしょう(押し売り・すみません)。一連の「流れ」の中で見なくてはいけない。もうほとんど大東亜戦争と同じ戦いがソフトに始まっているのだ。違うのは、あの時の大日本帝国は「両面作戦」だったが、今は背後に当時は敵だったアメリカがついていることである。癪だけど(泣)。
歴史の上の戦争や外交で、ひとつの場所で誤ると、
それまで絶好調であっても取り返しがつかなくなることがある。大日本帝国においてはミッドウェー海戦がそうだった。ロシア帝国にとっては奉天の会戦であろうか。普通に考えればそれまで勝っていた方がそこでも勝利するだろうと考えるのだが、そこに落とし穴がある。
ひょっとすると支那西沙諸島での今回の暴虐は、
その墓穴になるかも知れない。しかもどんどん泥沼に落ちている。
<中国が石油掘削を強行し、
船舶どうしが衝突するという一触即発の事態に、雰囲気が一変。ベトナムのファム・ビン・ミン外相が「ASEAN全体の問題だ」と提起すると、南シナ海の領有権をめぐって中国と対立するフィリピンのデルロサリオ外相も「地域の平和と安定のためにASEANは一致した立場をとるべきだ」と応じた。
これに対し、中国から巨額の援助を受け、
中国寄りとされるカンボジアも「当事者は平和的に問題を解決すべきだ」(ホー・ナムホン外相)と個別の声明を出すことに賛成。「各国は非常に容易に合意に達した」(インドネシアのマルティ外相)という。>
ベトナムとフィリピンの連携は見事だ。
カンボジアが転んだのは大きい。カンボジアはいまの国家の建設の時に、日本国がアホな社会党のせいで自衛隊員の命を危機に瀕しさせながらも文字通り命懸けで協力したのである。根幹にはそれへの理解がある。ただいまの支那のカネに少し転んでいただけであって、ちゃんと日本から働きかければそれなりの効果はある。やってくれたのではないかな。
首脳会議で支那を名指しに出来るかどうかが次の注目点だが日本国
はどんどん暗躍した方がいい。私が行ってやったろか(笑)。
私がいましたい提案は、東京で、
いやあるいはこのいい季節に京都ででも「海洋の安全に関する会議」を日本国が主催することである。後に「平成の大東亜会議」と呼ばれるようなものを。各国の首脳を招き、同時に軍人たちも呼ぶ。制服は制服で夫人同伴で交流を重ねる、それだけでいい。
支那朝鮮人にも声はかける。しかし、来ないだろう。
来られないだろう。来ないということが、どれほど将来に禍根を残すか、わかるまい。いや、わかっていても、これまでの言動で来ることはできまい。
「詰み」の外交の一手である。
アメリカからも国務長官クラスに来てもらえばいい。「困ったねえ、ヘンなご近所で」とみんなでわあわあ言っているだけで、支那はとんでもない外交的なダメージを受ける。
私はむしろ「今後」に目を向けている。内憂外患、
これほど極まったことは支那独裁政権でこれまでなかったのではないか。全東亜的な包囲網が敷かれ、経済は破綻寸前で、ウイグルではいよいよ宗教戦争が始まりかけている。私が習近平ならば投げ出したくなるところだが、こういう時に独裁者がやるのは「締めつけ」と決まっている。
8月15日に向けて、
どこぞの告げ口ババアがなんとか政権にしがみつくべく「イルボン悪い」を言ってくるのはもうとうに予言した通りだと思うが、支那も仕掛けて来るだろう。しかしその前に大きな関門がある。
6月4日だ。天安門事件から四半世紀の節目を迎えるのである。
難儀な時に独裁者になったと習近平は思っているだろう。
<中国、民主活動家を逮捕 天安門事件25年、再評価求め/国家政権転覆容疑>
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140510/chn14051019380010-n1.htm
<香港の人権団体、
中国人権民主化運動ニュースセンターは10日、中国浙江省杭州市の民主活動家、徐光氏(45)が国家政権転覆容疑で逮捕されたと伝えた。家族が9日、同市公安当局からの逮捕通知書を受け取った。
徐氏は4月3日、
今年で発生から25年になる天安門事件の再評価を求める活動をしていたことを理由に拘束されていた。>
無茶苦茶である。国内でこんな暴虐を働き、
外に出ては他国の領海を侵略しまくる。そろそろ世界中が「アブナい奴」と気づきはじめたのではないか。私が独裁者であれば、パーティの間は牢獄で拷問は続けさせるにしても、会場周辺は華やかにして秘密警察の長官が血で汚れた制服で現れたなら「場をわきまえろ」と言う。しかし支那の独裁者は、いまそれすらできていない。何度も言うが「統制がとれている」のだろうか。ひたすら、それが心配である。

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『天国のいちばん底』第393回(PDF196KB)
本文(パスワード:rotring)
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あらすじ(パスワードはありません)
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