パルデンの会

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<南シナ海の領有権問題が最大の焦点となるASEAN/共同宣言でせめぎ合い


勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

 これは、言葉を使った「戦争」がもう始まっていると考えた方がいい。いまもっともホットな会議ではないか。
 <ASEAN拡大国防相会議/共同宣言でせめぎ合い>
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151104/k10010293391000.html

南シナ海の領有権問題が最大の焦点となるASEAN

東南アジア諸国連合)の拡大国防相会議が、4日、マレーシアで開かれます。会議で採択される共同宣言を巡り、中国が南シナ海に関する記述をすべて削除するよう求めているのに対し、アメリカなどが強く反発していることが分かり、せめぎ合いが続いています。>
 <南シナ海の問題について中国は、あくまでも領有権を争う当事者間で解決すべきという立場で、共同宣言から南シナ海の問題に言及するすべての文言を削除するよう求めていることが分かりました。
 こうした動きに、アメリカや、中国と領有権を争うフィリピンなどは強く反発し、南シナ海における法的拘束力を持つルール「行動規範」の早期策定を共同宣言に盛り込むよう求めています。
 調整は3日夜遅くまで続きましたが、4日の拡大国防相会議でもせめぎ合いは続くとみられます。>
 毛利元就の「三本の矢の教え」はご存じのことと思う。
 https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%9F%A2%E3%81%AE%E6%95%99%E3%81%88-514856
 アメリカは要するにひとつひとつは支那にかなうべくもない海洋アジア諸国を「三本の矢」のようにまとめて支那の海洋進出に対抗させ、そのバックアップを自国と日本国でしようと考えているのである。支那としては「個別撃破」が望ましい。そのつばぜりあいであって、だからもう「戦争」なのだ。もちろん、会議室だけではなく実際の「現場」でも一触即発の状況が続いている。

 <米艦派遣「四半期に2度」/継続の方針>


 http://www.sankei.com/world/news/151103/wor1511030032-n1.html
 <米国防総省当局者は2日、中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島周辺12カイリ(約22キロ)内への米海軍艦船派遣について、今後も「四半期(3カ月)に2度かそれ以上」の頻度で継続すると述べた。ロイター通信が報じた。>
 とはいえ、これでもまだ抑制的だと私は感じた。軍事行動に「予定」はない。いつも書いているように、軍事とは「反射神経」なのだから。「3カ月に一度は行くよ」と支那に「教えてあげている」段階で「何か挑発しちゃダメだよ」と警告しているわけだ。支那をナメているとも言える。その支那はといえば、より攻撃的。
 <中国国営新華社によると、中国海軍の呉勝利司令官は、10月29日に行われたリチャードソン米海軍作戦部長とのテレビ会談で、米艦船の航行に関して「危険な挑発行為を続ければ、衝突が起きる可能性がある」と述べていた。>
 口だけではない。

<中国の攻撃型潜水艦、米空母ロナルド・レーガンに接近/10月下旬、日本近海で>


 http://www.sankei.com/world/news/151104/wor1511040004-n1.html
 <米ニュースサイト「ワシントン・フリービーコン」は3日、中国の攻撃型潜水艦が10月下旬日本近海を航行していた米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンの至近距離に近づいていたと報じた。中国潜水艦がここまで米空母に接近したのは2006年以来という。>
 <潜水艦の接近時に空母艦内では警報が鳴ったが、対潜哨戒機が発進したかどうかなどは不明。中国潜水艦の詳しい種類も明らかになっていない。>
 空母というのはそれ自体は丸裸なのだ。だから護衛艦隊が周囲を取り囲み、潜水艦への警戒も怠らない。警報がなるほどの接近を許すとは思えないのだが。艦種ももちろんわかっているだろう。神経戦が始まっている。

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