パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

10/19午後4時ニッポン放送<支那に抵抗するウイグルの指導者をラジオに呼んだ。月曜日16時から、聴いてください>。


勝谷誠彦氏の有料ブログより転載
2015年10月17日号。<
支那に抵抗するウイグルの指導者をラジオに呼んだ。月曜日16時から、聴いてください>。


 3時半起床。
 やっと東京の自宅に戻ってきた。
考えてみれば今週はずっと地方巡業だった。歳と足のせいで移動がかなりこたえる。昨日は小倉から新幹線で博多へ出て、そこから飛行機で帰京。この飛行機がきつい。いつもは東京から大阪で50分ほどのフライトに慣れている。だけど福岡からは2時間かかる。プレミアムシートとはいえ、新幹線のグリーン車に比べると狭い。国際線だと長さに対してそれなりの覚悟もあるし、もっと広いので、中途半端さが疲労を増大させるのである。
 帰ってくればいいというものではなく、その足でニッポン放送へ。
しかし、これは大切な仕事だ。貴重な機会を逃してはいけないと、私から設定したことなので。気合を入れなおす。暴虐なる支那独裁政権に対する戦いなのだから。『世界ウイグル会議
 http://www.uyghurcongress.org/jp/
 のラビア・カーディル総裁
 http://bit.ly/1Duqvjd
 が来日されたので、

話を聞こうというのだ。私は支那が不法に占拠しているチベットウイグルに対して支援を惜しまないものである。チベットは拙著『ディアスポラ
 http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167900342

 で描いた。実際に行けたからである。ウイグルはまだ行っていない。いつか行けることがあればなあ、と思っている。しかし、置かれている状況はチベットと同じなので私にはよくわかる。そういうこともあり連載をしている『SPA!の担当者がそちらの方の熱心な「活動家」でもあるので、ウイグルとの縁が出来た。以前、同誌でラビア女史のインタビューもした。それもあって、今回はラジオへの出演をお願いしたのだ。次回の『ザ・ボイス』(月曜日16時からオンエア)で流れるので、ぜひ聴いてください。
 本当は争うように大マスコミが女史のもとに殺到しなくてはいけな
いのだが、なんという感性のニブさであろう。政治家はやたらと寄ってくるらしい。ダライ・ラマ14世猊下と、ラビア・カーディル女史は、会っただけで記事になるのでね。そのかわり支那には入国できなくなるが。もともと支那に嫌われている政治屋はそれでもいいのだろう。私の場合は入国させてくれるとむしろ怖い。そのあとで逮捕されるか、川に浮くか。
 ウイグルの現実はヒトラーユダヤ人に対して行ったこととかわら
ないと、前回、ラビア女史は私に語った。その時の話をここでも触れた記憶がある。「ウイグルで暴動、数十人が死亡」というような記事がよくあるでしょう。『世界ウイグル会議』は徹底的な非暴力主義である。ただし不服従そう、ガンジーと同じなのだ。ではテロなど起こすわけがないんですね」という私の質問に、ラビア女史は同行している副総裁二人の方を見て、やや口ごもった。凄いでしょう。支那抵抗組織のすべての幹部がニッポン放送に来ているのである。警備状況について観察していた私は、何も特別なことはなかったので、腰が抜けて、いざという時は自分が対応するしかないかと決意した。
 「やや口ごもった」というのが、ラビア女史の正直さなのである。
そんなにすべてを把握しているわけではない、ということだ。ひょっとするとそういう跳ねっ返りもいるのかも知れない、と。「けれども」と私の方から口を開いた。「報じられている『テロ』はたとえば自爆のように何十人も巻き込むものではない。銃を持った男がいたので公安(支那の警察)が射殺したというようなものでしょう。それで同時に大勢が死ぬというのはおかしいのではないですか?」と。つまり、ひとりを射殺するついでに、支那は周囲の何十人までぶち殺しているのではないかということだ。詳細はぜひラジオを聴いていただきたいが、副総裁などの幹部を含めて、どうもそうらしいという感触を私は得た。
 それにしても日本国の警察と公安は冷たいなあ。
周囲に目配りをしていたが、そういう護衛がついているのは見当たらない。丸の内警察署の隣ですよ、ニッポン放送は。そこでラビア女史に何かあったらどう日本国は責任をとるのかね。支那への遠慮なのか。どきどきしながらの約1時間の収録であった。ダライ・ラマ14世猊下と並んで「支那がもっとも抹殺したい人物」なのだから。

 欧州の「境界」で起きていることは、なかなかにスリリングだ。
二つ、書くことにする。19世紀、20世紀ならばすぐに「戦争」につながっているかも知れない出来事だ。日本国の大マスコミは平和ボケなのでぼ~っと報じているが、私はかなりハラハラしながら見ている。「何でもあり」のシリアをめぐる危うさについて、この日記ほど書いているメディアはないだろう。とうとう国境から「はみだして」しまった。
 <トルコ軍、無人の国籍不明機を撃墜/シリア国境付近で>
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM16H84_W5A011C1FF1000/
 <トルコ軍参謀本部は16日、
シリア国境付近で国籍不明の飛行体を撃墜したと発表した。国営アナトリア通信によると、選挙管理内閣のシニルリオール外相は同日の記者会見で「撃墜したのは無人機だ」と述べた。
 ロイター通信によると米政府筋は無人機はロシア機の可能性がある
と指摘。ロシア国防省はシリアで活動中の自国機はすべて安全に基地に帰還し、全無人機は計画通り運用されているとしている。
 トルコ軍は飛行体がトルコ領空内に侵入したのを確認、
3回警告を発しても侵犯を続けたため、交戦規定に基づいて付近を警戒飛行中のトルコ軍機が撃墜した。国境から3キロメートルトルコ領内に入った地点だという。>
 トルコのピリピリした感触もわからなくはないが、無茶するなあ。
相手の国籍がどこなのかと限定してからの戦闘が、慣習国際法である戦争規定の基本だ。その一発で国と国との全面戦争、ひいては大戦に発展しかねないのだから。日露戦争の英雄というか、世界に冠たる提督である東郷平八郎閣下はいつも片手に国際法の分厚い本を持っていたという。敵と思える船と遭遇しても「ちょっと待て」といい、相手の国籍と、どういう国際法上の違反があるかを確認してから「撃て」と命令をした。トルコのやり方はそういう慣例が出来た19世紀後半よりも前にもどったようなものだ。
 ただし、繰り返すがわからなくもない。いや、
まさに19世紀後半以前に世界は戻っているのである。「国家」というものは近代列強ががんばって作り上げたものだ。それ以前の「何が国やら民族やら」という時代に、私たちはまた引き戻されているのだろう。典型がシリアであって、そんなものが隣にいるトルコとしては仕方がないのかも知れない。こういう解説、大マスコミはしてくれないでしょう。「歴史を知らない」からにほかならない。ちょっと前やもうすこし前の歴史に戻ればわかることだ。私は「歴史は繰り返す」という論にはやや疑義を覚えるが「歴史から学ぶ」のは正しいと感じるものである。「そうかあ、国籍不明機をトルコが撃ったか」という時に、無線すらろくになかった世紀の国と国との関係を思い出して見るのは無駄ではない。しかしそういう中で国と国とはおたがいのつきあい方を見つけて来た。16世紀ごろに戻っている頭のおかしい宗教屋のせいで、事態はそのころに戻りつつある。

 もうひとつ。難民のことについても私はここで書いてきましたね。
とうとう限界を超えてしまった。当事者としては、仕方がないことだと思うが。
 <ハンガリー国境閉鎖へ/クロアチアとの境、難民の移動遮断>
 http://www.asahi.com/articles/DA3S12019861.html
 <ハンガリー政府は16日、南部の対セルビア国境に続き、
17日からクロアチアとの国境も一部の検問所をのぞき閉鎖すると発表した。同国境からは現在1日5千~1万人もの難民や移民がハンガリー領内を通過してオーストリアドイツに向かっており、国境が閉鎖されればこれらの人々が行き場を失う可能性がある。>
 <
ドイツなど主要国が警備強化の一方で難民の受け入れも進めるのに対し、ハンガリーは難民らの密航船が着くギリシャ国境での徹底的な取り締まりを主張していた。オルバン首相は記者団に、ギリシャの国境を閉鎖すべきだとする持論を展開。域内の自由な移動を定めた欧州のシェンゲン協定が同時に対外境界の警備強化を義務づけていることを挙げ、「合意できなければ、我々が協定の義務を果たす」と述べていた。>
 私はかねてからEUの最大の問題はこの「移動の自由」
を保証するシェンゲン協定だと考えていた。それよりも先に「通貨だけの統一」が問題化けるしたギリシャの破産が起きてしまったが。日本国はいい国である。東日本大震災福島原発事故で生まれた避難民の方々をどの自治も「どうぞ、うちにこそ来てください」と言う。しかし、それが圧倒的な数で波となってくればどうなのか。欧州で起きていることはそれであって、しかも難民は「欧州からではない」のだ。失敗国家であるシリアやその周辺からだ。「そんなものをなぜうちが、うちの国民の税金を使って受け入れなければいけないのか」という声があがるのは当然でしょう。
 私たちも、国内で困っている人たちならば、
自分の席をゆずってでも受け入れる。しかし、あの頭のおかしい3代も続いた極道国家や、どうみても資本主義にいけば破綻するだろうというデカい国が失敗したからといって、そこの国民を自分の家に受け入れられますか?てめえらが選んだ体制が失敗したのに、なんでここに逃げて来る、だと私などは思うのだが。ここが難しいところで「人権」の意識が浸透した欧州に対してわが日本国は「窮鳥れば猟師も殺さず」の精神を持っている。さて、どうなるのかなあ。

 どっちもどっちだが。
 <共産・志位委員長、「選挙目当て」批判の菅官房長官に「
知的貧困は深刻」と反論>
 http://www.sankei.com/politics/news/151016/plt1510160057-n1.html
 <共産党志位和夫委員長は16日のツイッターで、
同党が提案している安全保障関連法廃止を目的とした野党の連立政権「国民連合政府」構想を「選挙目当て」と批判した菅義偉官房長官に対し、「これを『選挙目当て』としか批判できないの? 政府の知的貧困は深刻です」と反論した。
 菅氏は16日の記者会見で、
志位氏が党綱領で掲げる日米安保条約廃棄を国民連合政府に求めない意向を示したことに関し、「共産党は『日米安保条約は破棄せよ』『自衛隊は解散』などと主張してきた。国民にどう説明するのか」などと疑問を呈した。これに対し、志位氏はツイッターで「政府が破壊した立憲主義を回復するために連立政府をつくるという大義を最優先させ、自らの基本政策を堅持しつつも連立政府にそれを求めるという態度はとらない」と説明。その上で「政府の知的貧困は深刻」と言及した。>
 共産党の「連立政府」
論はなかなか面白いのでここで書こうかとも思っていた。「政府と拮抗する野党」があるのは大切ですからね。しかしそれが共産党主導となるともうお笑いでしかない。もし政権をとってしまったらどうするのか。「革命は銃口から生まれる」のでしょう。そういう根幹に切り込んだ菅官房長官の気持ちはよくわかるが、ほっておけばいいんですよ。あそこがあるから警察の公安や公安調査庁が存在するんだから。でも共産党はどんどん発言すればいい。頭はいいんです。民主党のアホとはずいぶん違う。こんど『赤旗に論客として呼んでください。




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