パルデンの会

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タイ、中国潜水艦を購入/クーデター後接近際立つ


勝谷誠彦氏の有料ブログより転載


  最近こればかり書いている。
この日記を読んできて下さっているあなたや、あなたには、すぐにご理解いただけるだろうが、と。そして「軍事を知らない」大マスコミはほとんどが重要性がわかっておらず、スルーするに違いない、とも。共同通信電ながら、やはり産経新聞はその重要性を認識してきちんと報じたが、私が書いてきた「とんでもない危機」であるとまでは踏み込まなかった。支那のタイへの浸透についてである。ダッカでまたテロがあったが、私の中ではこれが今日のトップニュースだ。
 <タイ、中国潜水艦を購入/クーデター後接近際立つ>
 http://www.sankei.com/world/news/160701/wor1607010045-n1.html
 <タイ軍事政権のプラウィット副首相兼国防相は1日、
中国から通常動力型潜水艦3隻を計約360億バーツ(約1000億円)で購入することを正式決定したと明らかにした。昨年7月に購入計画が持ち上がったが、多額の予算投入に対する国内世論の反発を受け決定を先送りしていた。首都バンコクで記者団の取材に答えた。>
 復習しておこう。繰り返されるタイの混乱についてだ。
プミポン国王はご高齢で病床につかれておられる。陛下におかれては、私のシュレパパこと老父と同じ1927の同じ12月のお生まれ。誕生日は私と一日違いの12月5日でもある。開業医の父と比べるのも申し訳ないが、20世紀の激動の中で一国を率いてこられたのだ。それはお疲れがたまっているのも当然だろう。ここから先はタイでは不敬罪になるが、日本だから書く。皇太子殿下にはとかくの良くない噂があり、国民の人気があまりない。王室の危機なのだ。
 そこに支那が手を突っ込んできていると私は書いてきた。
たび重なる赤シャツと黄シャツの衝突なども背後には支那の工作がある。これ、どこかと同じだと思いませんか?そう。沖縄だ。まんまと乗せられていることを、タイのこれからの状況を見て、沖縄の良民常民のみなさんは危機感を抱いて欲しい。支那が狙っているのは王室の弱体化に乗じた「王政から共和制への転換」である。共和制といえば聞こえはいいが、要するの共産党独裁国家である支那の衛星国もしくは事実上の属国にするということだ。ネパールがまんまとやられたことには何度か触れた。
 基本的に軍人というのは政治感覚にうとい。うといというか、
持たないことを求められている。持ってしまうと、大東亜戦争直前の大日本帝国のような失敗をする。支那はそこにつけこんだ。
 <2014年5月のクーデター後に発足した軍政は、
民主化を求める米国と関係が悪化。一方で内政に口出ししない中国とは、合同軍事演習を開くなど接近が際立っている。>
 もう少し賢い政府ならば、安全保障と同盟関係を俯瞰するだろう。
どこかの国の武器を輸入するというのは、その国と手を結ぶということにほかならない。軍事機密を手渡すのだから。ところがタイの政権は「価格」に溺れた。まさに「ダイヤモンドに目がくらみ~」だ。アホか、といいつつも私が愛するタイのために悔やむ。
 <タイ海軍によると、潜水艦は「元」級と呼ばれ、
連続して約3週間航行し続ける能力がある。17年度予算で1隻を購入し、残る2隻も順次購入する。1隻目の納入には5、6年かかる見込み。軍政下で海軍が設けた委員会が、中国のほか韓国、ロシアなどの潜水艦を比較検討。他国製に比べ価格が安いことなどから、中国製を購入する計画を委員会が決めたことが昨年7月、明らかになった。>
 納入に時間がかかるというのは中古ではなく新品だ。
通常型とはいえ新品の潜水艦が300億円ちょいで買えるわけないでしょう。わが精強無比なる自衛隊の「そうりゅう」の建造費が確か600億円だったと思う。輸入の場合は価格を上乗せするのが普通だ。だからこれは正式な武器輸出と輸入の取引ではない。タイ王政転覆と、大切なのはもうひとつ、南シナ海制覇のための布石なのである。
 日本国は何とかできなかったものか。
オーストラリアに提案したように、世界いちの潜水艦をたとえば中古をタイに提供して訓練も請け負うとか。それが本当の安全保障であり参院選ででも平和馬鹿が言っている「戦争をしない」ということなのだと思うが。もともとタイは王室と皇室の縁も深く、親日的な国だ。だからこそ支那はクサビを打ち込みたいのである。<委員会>の委員の多くには賄賂が渡っているはずだ。世界中での支那のやり口を見ているとすべてそうだから。
 海上自衛隊の最高幹部ヴェテランから聞いた言葉が、
ややなぐさめになる。「空母とかを支那にどんどん作らせたらいいんですよ。どうせバッタもんなんだから」。タイもバッタもんをつかまされたなら、海軍力としては南シナ海支那の下請け二次団体とはなれないだろうからそれはまあいいか。韓国のを買わなかったのは賢明だ。ブクブク沈んじゃうかも。ロシアのがもっとも正しかったのになあ。ともあれ私の中では「大事件」だ。タイが赤く染まる日が来るかもしれぬ。

 今日は大マスコミが重視しない独自ネタが続く。あ、いつもか。
昨日の大分県での地震に注目したひとなどまずいないのではないか。揺れもさほど大きくなかった。
 大分市などで震度3の地震
 http://www.nishinippon.co.jp/flash/f_kyushu/article/255781

 <1日午後2時40分ごろ、
大分市などで震度3を記録する地震があった。気象庁によると、震源地は伊予灘(北緯33.5度、東経131.8度)で、震源の深さは約80キロ、地震の規模(マグニチュード)は4.3と推定される。>
 ウェブで流れた瞬間に、私は「あっ」と腰をあげた。
その時はまだ地震の規模はわかっていない。伊予灘に突き出しているのが佐多岬でありそこにあるのが伊方原発だ。停止中とはいえ、もちろん核燃料がある。
 http://www.yonden.co.jp/energy/atom/ikata/index1.html
 なんだか今日は、昔に花田紀凱師匠と乱発した「本誌既報通り」
みたいで嫌なのだが、熊本地震のあと、これも言ってきた。震源は東漸する」と。中央構造線に沿って、ストレスがかかっているからだ。書いたのちに調べてみて、素人地学屋の私ごときと同じ考えを持っておられる碩学がいて驚いた。
 <次の大地震伊予灘/薩摩西方沖を警戒せよ>

 http://toyokeizai.net/articles/-/118491
 <熊本地震でも、
周辺の地体が引きちぎられるように東西南北に動いた。四国の足摺岬室戸岬周辺の地体の動きは熊本地震によって逆方向に変わっており、歪みが溜まっている。特に中央構造線の延長線上にある伊予灘は要注意。熊本から見て逆方向に当たる薩摩半島の西方沖などでも、地震が起きる可能性がある。>
 あ~、びっくりした。私が落ちた東大の(くどい)
測量工学の第一人者である村井俊治名誉教授と私の予想が一致していたなんて。さすがは名誉教授、私のように今後の予想震源のまさに延長上のすぐ近くに立地する伊原発についてコメントを求められると。
 <原発の安全性は地震予測と異なる次元の話なので、
コメントは控える。>
 学者の良心とはこういうものだろう。ただの煽動屋の私と違って。
その脱原発煽動屋なので言っておく。原子炉のまわりにトレンチを掘って活断層があったなかったと騒いでいるのがアホに見えて仕方がないのだ。先のサイトにあるように、日本列島を衛星で見て中央構造線上は危ないとか、もっと巨視的に考えてはいかがか。川内原発について巨大噴火の危険性を私が指摘してきたのはそういうことだ。地学屋は何万年何億年単位で考える。たとえ素人であっても、である。

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