パルデンの会

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英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』(SCMP)のベテラン女性記者・陳敏莉が11月11日から中国で以上行方不明となった。

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)12月26日(火曜日)
        通巻第8067号  
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 中国を批判したら外国籍の記者でも突然行方不明となる
  SCMPのベテラン女性記者の失踪から一ヶ月
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 香港で発行されている老舗の英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』(SCMP)のベテラン女性記者・陳敏莉が11月11日から中国で以上行方不明となった。
中国共産党が彼女を拘束している可能性が高い。彼女は指定場所居住監視と呼ばれる秘密刑務所システムに収容されている可能性がある。

これまでにも中国共産党は多数の女性ジャーナリストを秘密裏に拘束してきた。
2020年夏、オーストラリの国営テレビ局CGTNのビジネスニュースのアンカー、チェン・レイを拘束した。
 同年秋、ブルームバーグの中国人ジャーナリス、のヘイズ・ファン中国共産党の秘密刑務所システムに姿を消した。
 レイとファンの二人は現在までに釈放されたが、その後の消息はない。

 陳敏莉女史の失踪までの経過を追うと、10月29日から3日間開催された「香山フォーラム」取材で北京にいた。
11月1日に陳記者は会議の記事を SCMPに送稿し、Facebookでも報告した。
 11月11日に彼女は画像をFacebookに投稿し、これが通信の最後となった。

11月30日に失踪のニュースが流れた。最初の報道は日本の共同通信。彼女の友人の何人かが「当局の捜査を受けているのではないか」と心配していると伝えた。

12月1日、「香港ジャーナリスト協会」は声明をだし、彼女の失踪を「深く懸念」しており、彼女の所在に関する情報を求めるとした。

 2021年、中国のテニススター、彭帥が中国高官の張高麗(副首相=当時。政治局常務委員)を性的暴行で告発した直後から失踪
数週間後、国際オリンピック委員会はビデオ通話を許可され、彼女は「元気ですが、プライバシーを尊重してもらいたい」と語るにとどまり、以後、テニスの女王の消息はプッツンである。

 陳敏莉記者が拘束された理由として考えられるのは、彼女が中国で軍事ニュースを報道したこと、とくに人民解放軍トップの「混乱」に巻き込まれた懸念がある。というのも、2023年8月に李尚福(国防相)が失踪しているからだ。国防部高層の権力争いを取材していたのではないか。

また彼女は『蘋果日報』に在籍経験があり、北京に対する批判的なコメントをSNSにも投稿している。2019年、逃亡犯条例に反対するデモが激化していた香港で、親中派のデモ参加者を嘲笑する記事を書いた。

蘋果日報が2021年に香港警察によって閉鎖に追い込まれたとき、彼女は「強力な利益によって絞め殺されている」と書いた。

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