<中国>陳氏のおい逮捕…故意殺人容疑 支援者「報復だ」
毎日新聞 5月12日(土)19時37分配信
協会によると、陳光誠氏が軟禁状態に置かれていた自宅から脱出して間もない4月26~27日にかけ、約25人の地元当局者や、当局から雇われた人物が陳光誠氏の兄・陳光福氏の家に押しかけ、夫婦に暴力をふるい始めた。気づいた息子の克貴氏が刃物を手にしてかばい、3人にけがをさせたことから当局に拘束された。協会は克貴氏の行為を「正当防衛」としている。
克貴氏は9日に正式に逮捕され、その翌日に容疑名が家族に伝えられた。中国当局は、なぜ「故意殺人」容疑を適用したのかや、けがをした3人がその後死亡したのか、などの詳細を明かしていない。過失でなく殺意があった場合に適用される故意殺人罪は、結果として死亡しなくても成立する場合がある。最高刑は死刑で、当局が殺意を認定し、厳しい態度で臨んでいることをうかがわせる。
英BBC(中国語版)は11日、複数の弁護士が克貴氏の弁護を申し出たが、現場の村近くで遮られ、協力を妨害されたと伝えた。
陳光誠氏は11日、毎日新聞に対し「親族の身の安全を最も心配している」と訴えた。米国務省のヌーランド報道官は10日、「こうした報復には懸念を示してきた」と述べ、事実関係を調査する考えを明らかにした。
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