世の中の不思議をHardThinkしますより転載
http://blog.livedoor.jp/hardthink/archives/51950987.html
<12.07.17 江田憲司幹事長 記者会見>
国会事故調による提言を待たず、その前に法案が成立してしまった「原子力規制委員会設置法」は、自民党の原発推進議員や、環境省、経産省、文科省のシロアリ官僚の暗躍によって、事実上、骨抜きされてしまいました。
そもそも独立した3条委員会を設置する原案を作ったのは、自民党の中では非常にまともな政治家である塩崎恭久氏ではありますが、その原案は、尽く骨抜きにされ、国会事故調の提言を3年間放置した挙げ句、検討だけすれば良いとする最悪の法律となってしまいました。
このように、民主党、自民党の執行部による駆け引きの結果は、全て国民側ではなく、既得権益側の都合の良い落とし所に決まる様、誰かが画策しているのではないかと疑いたくなります。(ずばりいえば、シロアリ官僚機構です。)
そもそも民・自・公の3党合意による政策の決定は、国会での審議を形骸化し、国民を侮辱するものであり、国民のために政治を行うという姿勢すら見えません。
国会事故調の調査報告書にまとめられた「人災」という言葉に集約されている意味は、民主党政権(特に菅直人政権)における初動のミスだけを指しているのではなく、長きに渡り原発を推進してきた自民党の欺瞞を指摘しているものです。
そして、歴代の自民党の政治家こそが利権のために安全を度外視して原子力政策を強行してきたのであり、自民党が福島第一原発事故の主犯格であるという事実から、決して国民は目を逸らされないようにしなければなりません。
自民党の立場からすれば、国会事故調の報告書が現時点で国会で議論されることは、過去から現在に渡る自民党の原子力政策における悪行の数々を全国民に晒すことになり、何としても避けたいのでしょう。原発事故から現在まで、上手く民主党だけに責任を押し付けてきただけに、解散総選挙が行われるまでは、隠し続けたいという意図があるのだと思います。
国会事故調の報告書が露にしたのは、自民党が長期政権下で作り上げてきた日本の病巣であり、国会で黒川清委員長が招致されることによって、自民党の政党支持率が大きく下落する可能性を自民党は非常に恐れているだけなのだと思います。
みんなの党の江田憲司幹事長によると、どのテレビ・新聞も、「自民党だけが国会事故調の黒川清委員長の国会招致を反対している」という事実を報道していないようで、私もざっと調べた限りですが、全く見つけることができません。
自民党も 民主党も 信用できない! どうする!