パルデンの会

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◎ チベット人声楽家ヤンジンさん 日本の豊かさに感謝

徳島新聞 より転載
徳島県内のニュース

夢や幸福、考えよう 土成・石井中で講演会

2014/12/7 14:16

 
 
 
 
 

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【写真説明】【上】母校で講演する三木監督=阿波市の土成中 【下】幸せの意味について語るヤンジンさん=石井町の石井中

  5、6の両日、土成中学校(阿波市)と石井中学校で「夢」や「幸福」について考える講演会があった。阿波市出身の映画監督三木孝浩さん(40)=東京都世 田谷区=は、失敗を恐れずに挑戦することの大切さを訴えた。チベット出身の声楽家バイマー・ヤンジンさん(47)=大阪府吹田市=は、チベットと日本の貧 富の差に触れながら「当たり前の暮らしの中に幸せがある」と力説した。
 

 ◎映画監督三木さん 「失敗恐れず 一歩を」


 
 最新作「アオハライド」の公開を控えた三木さんは5日、母校の土成中で233人の後輩を前に「夢に近づくために、今できること」と題して語った。
 
 三木さんは、小学生時代に見た映画に衝撃を受けて映画監督を志したことを紹介。自宅のビデオカメラでショートフィルムを撮影した高校時代の思い出や、大 学卒業後に就職した大手レコード会社でミュージックビデオ制作に携わった下積みの経験を話し「心血を注いだことは将来必ずプラスになる。失敗を恐れずに、 一歩足を踏み出してほしい」と強調した。
 
 また、会社員時代に「映画を作りたい」と常に周囲に話し、これを聞いた会社の先輩が映画プロデューサーを紹介してくれたことがきっかけで映画監督への道が開けた経緯を振り返り「夢を思い描くだけではチャンスは訪れない。口に出すことを大切にしてほしい」と訴えた。
 

 ◎声楽家ヤンジンさん 日本の豊かさに感謝


 
 ヤンジンさんは6日、石井中の土曜授業で全校生徒約540人を前に講演した。母国の窮状と対比させながら日本の豊かさや暮らしやすさを指摘。日本人の幸福度が薄れている状況を憂い「当たり前にある今の素晴らしさに気付いて」と話した。
 
 ヤンジンさんは、標高約4200メートルのチベットで生まれた。米や野菜、木々が育たないため「食料は家畜の乳、燃料は牛ふんだった」と振り返った。兄は放牧のため学校へ行けず、ヤンジンさんは実家から約300キロ離れた高校へ下宿先から通った。
 
 結婚して移り住んだ日本について「自由とチャンスがある。心から幸せ」と強調した上で「幸せは与えられるものではなく、自分で気付き、つかんでいくものではないか」と述べた。
 
 進学した中国の音楽大で民族差別を受けた経験にも触れ「いじめっ子は世界で一番弱い。本当に強い人は人を助ける人だ」と力説した。