中国指導部に対話再開要求 チベット亡命政府首相
インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府のロブサン・センゲ首相は10日、中国の統治に抵抗して起きた「チベット動乱」から56年に際して声明を出し、習近平指導部に対し、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の特使との対話再開を求めた。
対話は5年以上途絶えており、首相は「いつでも、どこでも対話の用意がある」と強調。中国チベット自治区ラサの現状について、チベット人が小さな「ゲットー」に追いやられる一方、中国人労働者の流入で「チャイナタウン化」が進んでいると懸念を表明した。
チベット:式典後、5000人が抗議デモ 動乱から56年
毎日新聞 2015年03月10日 19時00分(最終更新 03月10日 20時01分)
【ダラムサラ(インド北部)金子淳】1959年にチベットの住民が中国の弾圧に抗議して武力衝突した「チベット動乱」から56年となる10日、チベット亡命政府が拠点を置くインド北部ダラムサラで記念式典が開かれた。式典後には抗議デモが行われ、約5000人(主催者発表)が「チベットに自由を」「中国は出て行け」などと叫んで行進した。