パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

実はとんでもないことが支那では起きているのかも知れない。

 勝谷誠彦氏の有料ブログより転載


勝谷誠彦の××な日々。 deliver@katsuyamasahiko.jp crmstylecom

8:12 (12 分前)
To 自分
 2015年7月21日号。<「ちょっとちがう」。亡き天才詩人少女に哀悼。私も「ちょっとちがう」ので>。


 3時半起床。尼崎の家。
 久しぶりに帰ってきた。尼崎に泊まることはあっても、ひとりでいる自信がなくて(これも凄い話だな、今となっては。自死の可能性を考えていたんですよ)実家にずっと泊まっていたので、自分の家に戻るのは3カ月ぶりほどなのである。ゴミもそのままにしていた気がしていたので、夏になって温度も上がって…とこわごわ部屋をあけたが、ちゃんと棄てていてホッ。そうとうわかると、この家はまことに快適だ。ホント、真剣に東京をやめてこっちに引っ越したくなる。
 昨日は『ザ・ボイス』をいい調子でやってのけたあと羽田から伊丹へ。夕食をどうしようかなあと考えていたのは、祝日だからだ。はたしていきつけの居酒屋は休みで、こういう時もやっているチェーン居酒屋に行く。日本語、ほぼ通じず。相手は日本人なんですがね。食べ物を売っているいう感覚がないのだろう。そのまま、家でコテンと寝る。いやあ、本当に居心地がいい。ただし目覚めた時に、どこにいるのか一瞬わからなかった。どこのホテルだろうと。それほど、快適であったとも言える。

 これらはね、倒閣運動を大マスコミが揃ってしているとしか思えない。
 <内閣支持急落37%で最低/不支持過半数、初の逆転/安保衆院採決73%批判>
 
http://www.47news.jp/47topics/e/267244.php
 <共同通信社が17、18両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、内閣支持率は37.7%で、前回6月の47.4%から9.7ポイント急落した。2012年12月の第2次安倍政権発足以降で最低。不支持率は51.6%(前回43.0%)と過半数に達し、 比較できる同種の調査で初めて 支持と不支持が逆転した。与党が16日の衆院本会議で多くの野党が退席や欠席をする中、安全保障関連法案を採決したことに「よくなかった」との回答が73.3%を占めた。「よかった」は21.4%。>
 それにしても前回から1週間もたたないうちに各社が世論調査をするというのは異様だ。新国立競技場を白紙にもどしても意味がなかったという「倒閣運動」をやりたいのだろう。いったい大マスコミの目的とは何だと思っているのだろうか。最近、とみにこういう傾向が強い。昔はまだしも政権発足当時は、内閣を応援する空気があった。田中角栄内閣の時のことなどを私は覚えている。「コンピューターつきブルドーザー」などと言って、立志伝を伝えたものだ。
 それが今では内閣が発足するたびにすぐに足を引っ張る報道が始まる。まあ、その程度の連中が組閣をしていたこともあった。しかし、安倍晋三内閣は、バリバリと国益のために働いているではないか。なぜその瑕疵をなんとかみつけて引きずり降ろそうとするのか。ただの「いじめ」である。
 そんな中で、高村正彦自民党副総裁のこの発言は立派だと思った。安倍さんの近所の選挙区である。安倍さんの心中がよくわかっていると思う。今の政局において高村さんの存在感は実はとても大きい。大マスコミが安倍さんを引きずり降ろすことに熱心になっているのを見て「じゃあ次は誰がいるの?」と私はいつも思うのだが、暫定的には高村さんしかいないのではないかと思う。私はあのあたりの選挙区を先の選挙で回ったのでよくわかるが、高村さんはもう引退したいのである。しかしそれくらいの欲のないヒトが、リーダーには相応しい。以上、余談。彼の発言である。
 <自民・高村氏「支持率下げても安保法案成立を」>
 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS19H1G_Z10C15A7PE8000/
 <自民党高村正彦副総裁は19日のNHK番組で、安全保障関連法案に関して「(内閣)支持率を犠牲にしてでも平和と安全を守るために必要なことをやってきたのがわが党の誇るべき歴史だ」と述べ、今国会成立への意欲を示した。「参院で与党に(十分な)質問時間を与えられるようにしてほしい」とも主張。与党議員と政府側のやり取りを通じ、法案を丁寧に説明したい考えを示した。
 菅義偉官房長官横浜市内での講演で「野党やマスコミが戦争法案や徴兵制復活などと宣伝しているが、そうした誤解を解くために引き続き丁寧に説明する」と語った。>
 いずれも「保守の王道」だと思う。愚マコスミに誘導された愚民に媚びず、国体を護持する、である。安倍晋三さんのやってきたことはいろいろあるが「自民党を保守として立て直した」ことは大きい。小泉純一郎元首相はある意味で本当に自民党を壊してしまった。そのあと、保守本流の安倍さんが出てきて、こういう意見を言える人材を育ててきたのは大きい。高村さん、菅義偉さんというのは自民党の宝である。大マスコミが書くような「政局的見地」ではなくて、こういう人材が重用されているというのが、いまの政権の底力であり、日本国の保守の底力であるということを認識しておきたい。
 それにしても。いかに世論調査とはいえ、ここまで日本人はアホになっているかね。安保法制の何がイカンというのだろう。朝日新聞あたりの「をどり」に乗せられているのか。昨日の安倍さんの解説はこの日記を読んでいるとかというほどわかりやすい。むしろ疑問を呈する方々が「はあ」である。私にとっては。そこまで不勉強かね。ちょっと長くなるが、これは安倍さんのホンネだと思うので引くことにする。
 <安保法案は「戸締まり」のため/安倍首相、みんなのニュースに生出演>
 
http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/20/abe-shinzo-fuji-tv_n_7830532.html
 <なんでそんなに急ぐの?」と言われるんですね。戸締まりをしっかりしていこう。ということなんですね。かつては雨戸だけ閉めておけば、よかったんです。雨戸だけ閉めておけば、泥棒を防いで自分の財産を家に置いておいても、守ることができたんです。
 でも、今はどうでしょうか。たとえば振り込め詐欺なんて、電話がかかってきますね。それへの対応もありますし、自分の財産が電子的に取られてしまうという事態にもなってます。そういう事態に備えていなければいけない。
 たまたま今は何も起こってないけれど、備えていなければ、そういう事態が起こるかもしれない。まさにそうした『戸締まり』。国民の命や自由や幸福を守るためには、今からしっかりと備えをしておくことによってですね。何かよこしまな考えを持っている人が、『日本を侵略するのをやめておこう』となっていくんです。
 つまり未然に防ぐための法律は、もう随分、安全保障環境が厳しくなってますから、私は政治家の責任というおは国民の命や幸せな生活を守ることですから、その責任を果たさなきゃいけないと思っているんです。>
 まったくその通りだと思う。でも安倍さんはまだ遠慮をしている。「1軒だけ戸締りをしていない家があると町内ではとんでもなく迷惑」なのだ。「9条教」という新興宗教にハマっていて「9条守れ」「安倍は辞めろ」「戦争反対」とかいうお札を貼っておけば戸締りはしなくていいというキ印の信者がいると、近所としては困る。その家を狙って来て、近くの家ものぞくドロボウがいるかもしれないので。本当はそこまで踏み込んで欲しかったくらいである。

 モノ書きというのは自分が書く以上に、ヒトの才能にひれ伏すのである。それができるかどうか。私はひれ伏してばかりでちっとも自分の才能は開花できていない。これは、ちょっとびっくりしましたね。朝日新聞もたまにはいい記事を載せる。
 <「ちょっとちがう」亡き女児の詞、歌に/給食アレルギー>
 
http://digital.asahi.com/articles/ASH6V51M8H6VUTIL023.html
 <沙清ちゃんは乳製品に重いアレルギーがあった。5年生だった2012年12月、クラスの完食目標を達成するためにおかわりしたチヂミにチーズが入っており、誤って提供されてしまった。食後にアレルギーのショックで亡くなった。
 沙清ちゃんの夢は、アレルギーの子を助ける科学者になること。尊敬するヘレン・ケラーに重ね合わせ「私も人の役に立ちたい」と言っていた。
 絵本歌ライブを通じて沙清ちゃんと親交があった絵本歌アーティスト・西村直人さん(51)は葬儀で詞を知り、歌にしたいと思った。家族から「可哀想ではなく、幸せな子だったと伝えてください」と託され、いま各地で開く親子ライブで歌を披露している。>
 ここまでは前提である。このニュースは私も知って、まことに心を痛めた。みんな不幸だね。でも凄い子だなとは思っていた。「偉人」を知っているのである。ここでいつも書いているように「偉人伝」を子どもたちに読ませる効用はこういうところにある。しかしこの記事で、彼女の詩を読んで、私は立ちすくんだのだ。
 わたしは みんなと ちょっとちがう
 ちょっと しっぽが みじかいし
 ちょっと ひげが ながい
 でも ママが
 「それでいいのよ」っていってたの
 これは凄いですよ。ナントカみすずとかとはレベルが違う。これを小学生が書いたとすれば。彼女が生きていればどれほどの詩人になっていたことか。惜しい。
 惜しい、惜しい。私が教師であれば、こういう子を指導したい。無意識のうちに韻を踏んでいるんですよ。これは音楽の天才と同じで、才能というほかはない。かわいい。ああ、かわいい。朝日新聞はこの詩の価値を知らずに書いているのだろうが、ここにひとり、衝撃を受けた詩人がいるということは、記録に残しておこう。天才だ。

実はとんでもないことが支那では起きているのかも知れない。  <中国/令計画氏の党籍剥奪、逮捕へ/胡錦濤氏側近/巨額収賄などの疑い>

 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM20H62_Q5A720C1FF8000/
 <中国共産党20日習近平総書記(国家主席)が主宰する政治局会議を開き、胡錦濤国家主席の元側近だった令計画氏を巨額収賄などの容疑で党籍剥奪と公職追放の処分とした。国営通信の新華社が伝えた。これを受けて最高人民検察院は令氏を収賄の容疑で逮捕すると発表した。
 新華社電は令氏について、職権を利用して多くの人に便宜を図ったほか、大量の国家機密の不正入手、多数の女性との不適切な関係など複数の容疑を列挙した。それぞれの具体的な内容は明らかにしていない。令氏は胡政権では党総書記を支える要職の党中央弁公庁主任を務めていた。胡氏の出身母体である共産主義青年団共青団)の中心人物でもあった。>
 令計画とはある時機「国家そのもの」であった。私のような支那ウォッチャーはその動向をいつも見ていたものである。胡錦濤がど~んとすわっているその周囲で動きまって実務を取り仕切ったいたのが令計画であった。それを追放し、なおかつ処罰するというのは習近平が自分を選んだ胡錦濤に対しても反旗をひるがえしたということである。令計画の旧悪はいくらでも出てくるだろう。しかしそれは支那の高官なら誰にでもあることだ。ビビっている高官は多いだろうが、そこで政治的なさじ加減をするのが支那流儀だ。
 それにしても。習近平は自分を指名した「恩人」に対してこれで弓をひいたわけである。それなりの計算というかそうせざるを得ないほどの大変動が支那をおそっているのであろう。私はそれが「失敗すればいいなあ」という反支那論者であるが、さてどうなるのか。いずれにせよ、支那は天下大乱である。


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