パルデンの会

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悪循環に陥った香港は、中国共産党の独裁下で生きることになる。そうなれば中国共産党の次の目標は台湾へ。チベット・ウイグル・内モンゴルの反乱対策を行い、インドから独立戦争を支援するルートを遮断。そして香港を支配下に置けば、後顧の憂いなく台湾侵攻を行える。おそらく、これが中国共産党のシナリオだろう

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香港民主派排除は台湾侵攻の予兆

  上岡 龍次  2021/3/09(火)  コラム中国 

■民主派排除発言

 中国で全国人民代表大会全人代)が始まった。今後の課題を決める場所だが、香港の民主派を排除する方針が示された。さらに内モンゴルの教育まで含まれ、中国共産党による独裁を加速させる動きを見せている。

 中国共産党は香港の選挙を見直し、政治に参加できる条件を「愛国者」と定めた。この愛国者の定義は明らかにされていないが、中国共産党による独裁支配を強化させる動きが明らかになっている。

中国共産党が求める愛国者とは何か?

 中国共産党全人代で、香港人愛国者の条件を提示した。中身は定まっていないが、おそらく、「中国共産党の独裁を受け入れた者」が愛国者の条件と推測できる。悪く言えば、中国共産党の奴隷が愛国者。これまで香港で築いた歴史を否定し、思考・言語を中国共産党が定めたものにする。

 内モンゴルでは中国共産党同化政策を進めている。だが内モンゴル人はこれを拒絶。自治区と言いながら、中国共産党に支配され、さらに民族性を奪われるなら、拒絶するのは当然。だが中国共産党同化政策を強化し、モンゴル語に代わり標準中国語への移行を強化する方針。

 中国共産党は民族を抹殺し、中国全土の思考を共産主義で統一する方針。なので、これから民族性抹殺運動は強化される。さらに、中国共産党が国外に進出するなら、国内問題は早急に解決しなければならない。だから中国共産党は、過剰なまでに強硬姿勢を貫いている。

独立戦争対策

 中国共産党は内陸部に、チベットウイグル内モンゴルを併合して自治区とした。長年支配のために民族性抹殺を続けている。その理由は、反乱・独立戦争対策。仮にチベットウイグル内モンゴルでの独立戦争が連動すれば、インドからチベットウイグル内モンゴルまでの兵站線が作られる。

 この兵站線は細く運べる量も少ないが、背後から独立戦争を支援するには十分。仮に仮想敵国が実行すれば、中国共産党は海と内陸部から包囲された状態に陥る。これは中国共産党にとっては悪夢で、なんとしても独立戦争を選ぶ思考を排除しなければならない。

 最近、中国共産党はインドとの国境付近で衝突を繰り返すが、その理由は、インドからチベットに向かう兵站線を遮断する意味があると思われる。チベットウイグル内モンゴル独立戦争を開始する前に、インドとの国境付近を押さえれば、独立戦争を防止できる。だから事前に独立戦争対策をしている。

■香港支配後

 中国共産党は法律論で香港人に臨んでいる。香港デモを潰すことはできなかったが、香港人武装闘争よりも法律論を優先している。そこで中国共産党は方針を切り替えた。裁判を用いた法的な手順で、香港人を従わせる方針。実際に上手く行っており、香港人は大規模な反対デモを選んでいない。

 だから中国共産党は、法律論で香港の民主派潰しをする方法を選んでいる。これなら武装警察・人民解放軍は不要になる。香港人はイギリスに逃れるか、香港に留まり抵抗する選択になる。香港人が大量にイギリスに逃れたら、その分香港で抵抗する人間は減少する。大規模デモと武装闘争の組み合わせでなければ、中国共産党の独裁を拒絶する力にはならない。

 悪循環に陥った香港は、中国共産党の独裁下で生きることになる。そうなれば中国共産党の次の目標は台湾へ。チベットウイグル内モンゴルの反乱対策を行い、インドから独立戦争を支援するルートを遮断。そして香港を支配下に置けば、後顧の憂いなく台湾侵攻を行える。おそらく、これが中国共産党のシナリオだろう。

■対抗策

 このまま放置すれば、中国共産党人民解放軍を台湾に侵攻させる。対抗策の一つは、イギリスが関与戦略を採用すること。これは香港で生活する香港人にイギリス市民権を与え、自国民保護を名目に香港にイギリス軍を駐留させる。これは中国共産党一国二制度を破棄したことと、香港の民主主義を否定したことで、イギリス軍派遣の正当性を与えている。イギリスが関与戦略を選べば実現可能だが、問題はイギリス政府が実行するかは不透明。

 もう一つの対策は、チベットウイグル内モンゴル独立戦争を連動させること。連動すれば独立戦争の成功確率が上がるだけではなく、中国共産党の背後を脅かすことができる。さらに言えば、独立戦争が連動したことで、人民解放軍の戦力を分散できる。これでは武装警察・人民解放軍を投入しても対応が困難。さらに、海側で仮想敵国と対立すれば、人民解放軍の戦力をさらに分散させられる。

 理想的なのは2つの策の同時使用。仮にイギリスがインドを支援し、インドからチベットウイグル内モンゴル独立戦争を支援することも可能。実現すれば効果は高く、中国共産党の背後を脅かす。そうなれば、香港支配だけではなく台湾侵攻すら停止に追い込める。ならば日本は、イギリスを支援するのが得策。

 さらに言えば、チベットウイグル内モンゴル独立戦争支援は、日本の尖閣諸島を守る策にもなる。何故なら、戦場を自国から遠くに置くのは戦略の基本。実際に第二次世界大戦時のイギリスは、北アフリカ戦線を設定することで、ドイツ軍のイギリス本土侵攻を頓挫させた。日本も基本に従い、チベットウイグル内モンゴル独立戦争を支援すべき。これは日本の防衛だけではない。台湾侵攻も阻止できる。だからこそ価値がある。

 

 

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