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政府は「香港に栄光あれ」の配信・放送差し止めを申請していた
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20年の国安法施行後、言論の自由を支持する裁判所判断は異例
香港高等法院(高裁)は28日、抗議デモなどで歌われた楽曲「香港に栄光あれ」のオンライン配信や放送を差し止めるよう求めていた香港政府の申請を却下した。2020年の香港国家安全維持法(国安法)施行後、裁判所が言論の自由を支持する判断を示すのは異例。
政府は国家安全を理由に同楽曲を香港で演奏または放送することを違法とする高裁命令を求めていたが、アンソニー・チャン判事は「全く罪のない人々が差し止め命令に違反することを恐れ、この曲に関わる合法的な行為から距離を置くことになる」として政府の申し立てを退けた。
同判事はまた、「裁判所は悪影響を受ける可能性のある第三者の基本的権利を保護することを重視しなければならない」とも書面で指摘した。政府側は控訴可能。
香港高裁、抗議デモの楽曲禁止命令巡る審理休止-7月21日に再開
原題:Hong Kong Loses Bid to Ban Protest Song in Free Speech Victory (抜