香港で天安門21年デモ 2500人参加
1989年の天安門事件から6月4日で21年となるのを前に、学生を武力鎮圧した中国政府への抗議デモが30日、香港で行われ、市民ら約2500人(主催者発表)がプラカードを掲げて中心街を練り歩いた。
市民団体「香港市民愛国民主運動支援連合会」が毎年主催。当時の民主化運動を「政治風波(騒ぎ)」と位置付ける中国政府に事件の再評価を訴えたほか、共産党独裁の廃止を呼び掛け今年2月に懲役11年が確定した中国の民主活動家、劉暁波氏の釈放を求め、シュプレヒコールを上げた。
昨年の20周年を機に事件に関心を持ち、今回初参加の会社員李秀文さん(29)は「政治や言論の自由がない国は怖い。少しずつでも変わっていってほしい」と話した。(共同)