パルデンの会

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オバマさんの広島行きは、 天皇皇后両陛下が「連れていく」にしたいという私の提案

勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

2016年4月23日号。オバマさんの広島行きは、
天皇皇后両陛下が「連れていく」にしたいという私の提案>


 4時起床。
 なんだかちっとも儲からないことで忙しいのである。というか、
この歳になるともう「社会に還元」する時期に入ったのか。確かに儲けたところで誰にあげるわけでもないし、とりあえず毎日は食えているし。それもバッタ飯ばかりなので安いし。昔はコンビニ飯をできるだけ避けていた。しかし街から「弁当屋が減ったと思いませんか。「ホカ弁」の幕の内弁当を食べているとまだしもなんとなくバランスがあった気がするのだが、消えてしまった。オフィス街にある拙宅の近所で昼に出るのは「ワンコイン弁当」を積んだバンばかりだ。まあ保存料だらけのコンビニ弁当よりはマシかと思うが、どっこいどっこいかな。
 何が言いたいかと言えば、
ちょっと生きる目的に戸惑っているということだ。小説を書け?その通りです。しかし、あれは追い込まれてやらかすことだと最近ますます気がついてきた。私、いま追い込まれる要素が何ひとつないのだ。もちろん追い込まれないでも書けるひとはいるだろうが、甘やかされて人生を育ってきた私はどうも違うらしい。これまでの蓄積から小金はいろいろと入って来る。雑文も頼まれれば書く。家をたくさん持ちすぎているのでその維持費で明らかな赤字なのだが、まあどうということはない。たいがい死ぬまでを計算して引き算して、もう別に稼がなくても迷惑はかけないと思っている。家を売ることは考えずに、だ。
 すると入ってきた小金をどうするかとなると、私はとつぜん「
篤志家」になってしまったのである。これは経済を論じて食ってきたものとしては声を大にしたいが「おカネはまわってナンボ」だ。日本経済がなかなかしゃっきりしないのは、みなさんが預金をしてしまっているからだ。おカネは経済の血液である。日本国経済はずっと貧血状態が続いていて、それは「手もとにカネをもっていないとこの国は信用できない」と国民に考えさせた貧困なる政治のせいである。みなさん、じゃぶじゃぶおカネを使いましょう(笑)。
 ただし。カネには「生きるカネ」と「死んだカネ」がある。
これは大切なことなので、ぜひ覚えておいて欲しい。たとえばパチンコに費やすカネは典型的な「死んだカネ」だ。ときどきゾンビのように生き返って賭けた人に報酬をもたらすかも知れないが、長期的には何も日本国にためにはならない。日本財団と仲がいいから言うわけではないが、まだしもモーターボート競争のテラ銭は社会に還元されている。このあたり、狡猾というかずるいというか。褒めているのだよ。
 昨日もさる動きのために奔走したあげくにいくばくかの寄付をした
。すみません。九州地方にではない。私は「結果を見届けることができる寄付」しかしない。突然の国難には何とか力になりたいが、テレビ局あたりがやっているキャラクターを頭につけた「募金」には「プロ」としてとても出す気にはならないのだ。これは日本財団笹川陽平さんから学んだことである。彼は必ず寄付の結果がどうなったかをチェックするために世界中を飛び回っておられる。それは「必要経費」であってそこまで折り込んでカネというものは動かさなくてはいけない。
 そんなこんなで忙しい日本人というのはひょっとして珍しいのかも
知れない。アメリカなどにはよくいる。でも資産のケタが違う(笑)。私は係累がおらず遺すべき相手もいない。だからすっからかんになって死のうと願うものである。楽しいのは私がこれまでずっと「左巻き」「市民運動などと戦ってきたことである。その匂いはもうこれは本能的に一瞬でわかる。そっち系統にはビタ一文も寄付しないというのが私の快感だ。
 ちょっと嫌らしいことを書いたかといま、後悔している。しかし、
これは私の経済哲学だ。繰り返すが「おカネは社会に出てナンボ」なのである。買い物をしたいひとがベストだ。しかし私はよぼよぼのジジイなので欲しいものがもうない。だから「おカネを社会に出す」ためにはどうしようかなと考えるのである。これもひとつの愛国だと信じる。

 やったね。「理想」としてはここでずっと書いてきた。私は「
やるんじゃないか」と思っていた。殴られた側としては当然だろうと考えがちだ。しかし殴られたままずっとまだ安保の名のもとに相手の家に閉じ込められているような国家としては、これはひとつの勝利である。いや、勝ち負けは言うべきものではない。欧州ではとうに済んでいる「和解」がようやくなされるということだ。
 <オバマ米大統領が広島訪問へ/現職初/5月27日が有力>
 http://www.sankei.com/world/news/160423/wor1604230008-n1.html
 <オバマ米大統領が5月26、27日に開かれる主要国首脳会議(
伊勢志摩サミット)で日本を訪問するのに合わせて、広島を訪れる見通しとなった。現職の米大統領として初めて被爆地を訪問することで、就任以来、オバマ氏が主張し、2009年のノーベル平和賞受賞の理由となった「核兵器なき世界」を訴える狙いがある。複数の関係者が明らかにした。
 広島への訪問はサミット閉幕後の5月27日が有力視されている。
現地に数時間程度滞在し、平和記念公園での献花や09年に世界に核軍縮を呼びかけた「プラハ演説」のような演説を行うことも検討されている。>
 これは合衆国大統領としての偉大なLegacyとなると同時に、
安倍晋三首相にとっても歴史に残る外交的な果実となることだろう。もう勝ち負けは問題ではないのだ。バラクオバマ大統領がすることは謝罪ではない。そこには原爆という異様なものが屹立する。人類の尊厳に反する武器を使ったということについて、オバマさんは人類に対して謝罪するのであり、誇り高き日本人としては、それを理解してあげなくてはいけない。ウリナラに謝れ」と言い続けているどこぞの下品国家とその宗主国との「格の違い」を世界に示すのはこういう時である。
 だからどういう論評が日本の大マスコミや言論界に出るのかを私は
注視している。不肖、私が何かできるとすれば、そこで発言することであろう。彼の就任直後からここでずっと言及しているように、オバマさんのスピーチライターはモノ書きの私から見て「天才」と言っていい。今から何を言うのか、わくわくするとともに、ライバル心もわいている。安倍さん、私に談話を書かせてくれないかなあ。わはははは。
 これも先に書いたが、合衆国大統領の「予定」
は細かくは公表されない。安全のためだ。そんな中で今回の発表というかリークは異例だとも考えられる。どういうことか。「日本側はどうしますか」という世論の温度を見ているのだと私は考える。
 <米政府関係者によると、
オバマ氏は広島訪問についてまだ最終決定をしておらず、中東、欧州の歴訪から米国に帰国する来週以降に最終判断する見通しとなっている。正式に決まれば大統領警護隊などによる先遣隊を広島にも派遣し、平和記念公園や経路の安全を調べることにしている。安倍晋三首相が同行する可能性も探っている。>
 わかるでしょう。前提の部分。「リークだよ」
とエクスキューズしているのだ。それと同時に「安倍さんはどうするの」ともアメリカ側は聞いているわけだ。
 

安倍さんは行った方がいい。しかし、それに加えて、ひとつ私は大胆な提案をしたい。天皇皇后両陛下もお出ましになればどうでしょうか。それでこそ日米の根本的な和解になるのではないでしょうか。もちろん、広島に来たオバマさんのところに両陛下が行くなどということは考えられない。皇居で引見された上で、たとえば政府特別機で一緒に広島入りをするというのはどうだろう。あくまでも日本国がアメリカ大統領を「連れていく」のである。こういう感覚は私は海
外のメディアとのつきあいが長いからわかる。彼らがどう報じるかが



 「軍事を知らずして平和を語るなかれ」
のひとつの例だと私は考える。
 <みのもんた自衛隊ツイート」2日後に「謝罪」/
炎上おさまらず、「真意伝えられないなら黙れ」の声>
 http://www.j-cast.com/2016/04/22264970.html
 <
フリーアナウンサーみのもんたさんが2016年4月22日午後熊本の被災地で救助にあたる自衛隊を批判するかのような20日ツイートについて、自衛隊員などに向けて謝罪した。>
 つぶやきというのはこれだ。
 <「俺なんかの役目はね、広めること。今回の震災もね、
熊本だけじゃなくて九州全体だから。支援のやり方も甘い。自衛隊きちんとしてほしいね。あと、過去の震災、阪神淡路、もっと遡れば関東大震災の教訓活かせてないでしょ?」>
 みのさん、ツイッターはじめたばかりだったらしい。
もし事前に話す機会があれば「しゃべる仕事のひとはそういうことをしない方がいい」と私はアドバイスしていたことだろう。まあいまはウェブなどで繰り返し見られるのだろうが、基本的に喋ったことというのは電波とともに空間に消えていくのである。しかし書いたことは永遠に残る。書く世界から喋るところでも仕事をするようになった私はそれをいつも肝に銘じている。だが、逆の方々にはわかっていない。それがウェブというメディアができたことで、こういうことになるのだ。番組の中でなんとなく言っていれば、たいしたことではないのですよ。いや、私は内容そのものもたいしたことではないと思うけれども。
 おそらくみのさんは「軍事」を知らない。だから「
自衛隊がきちんとする」ということがそもそもわかっていない。軍隊というものは「きちんとする」のでないと負けて死んでしまう。だから「きちんとする」のが基本中の基本である。そのみのさん、謝罪コメントでも「軍事を知らない」ので思わず苦笑してしまった
 <「僕としては世界中で唯一、
今まで一度も戦死者を出さず人を救い続けてきた自衛隊だからこそ、その力を活かし、きちんとしてほしいね、という激励のつもりだったんだけど明らかに言葉足らずだったね」
 これは自衛隊に対する侮辱だよ。
 <僕としては世界中で唯一、今まで一度も戦死者を出さず>
 は結果論であって、
わが防人たちはいつ国家のために殉じてもいい覚悟で任務に邁進しているのである。ホントにわかっていないなあ。ちなみに「戦死」という表現はできるだけ避けるようにしているが、私から見れば「戦死」としか思えない「殉職」はあまたある。防人たちと話していても、みんなそう考えている。だからこういうことは言ってほしくない。
 

工作員から情報を頂戴した。
 <自衛隊に「がんばり賞」/小5女児が感謝の手紙/熊本・西原村

 http://getnews.jp/archives/1449168
 <熊本地震で甚大な被害が出た熊本県西原村
体育館で避難生活を送る小学5年の武田智美さん(10)が友達と一緒に、活動を続ける自衛隊員に手紙を書いた。「夜おそくまではたらいているみなさんをわたしはそんけいしています」「ここにがんばり賞をしょうします」。家族に温かい食事や風呂を用意してくれた隊員に感謝の気持ちを伝えたかった。>
 <
武田さんは雨の日もおにぎりやみそ汁を作ってくれた自衛隊にお礼をしようと、一緒に避難した小学校の友達3人と、こっそり手紙を作る計画を立てた。準備中に隊員が見回りに来ると、「隠して、隠して」。消灯時間の後、周りの大人にも内緒にし、友達にもらった折り紙で手紙と表彰状を作って、隊員2人に渡したという。>
 金鵄勲章よりも素晴らしかっただろう。


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