パルデンの会

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対支那包囲網を考えると、 ひょっとするとアメリカのそれよりも大切かも。フィリピン大統領選挙


勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

2016年5月9日号。<

支那包囲網を考えると、
ひょっとするとアメリカのそれよりも大切かも。フィリピン大統領選挙

>。


 4時起床。
 ふう。超大型連休が終わり。
ようやく世間には日常が戻って来るのだろうか。私も今日は関西入り。そのあとずっと西日本に居続けるつもりなので、さまざまな機関が動き出すにもかかわらず、東京にいるのは今日の昼過ぎまでという寸暇を盗んで、いろいろと片づけなくてはいけない。とにかく、家の中が呆然とするほど汚い。どこにも出かけることなくこもっているとこうなるらしい。掃除機くらい自分でかければいいのだが。
 一昨日の『迂闊屋』
について私の方にもいろいろな感想をいただいた。「迂闊」にも私は高橋ヨロン社長をはじめとする迂闊屋どもにそんなに負担をかけていたとは知らなかった。鬱病というのは、かかっている間の記憶が、私の場合はまったく飛ぶのである。まるで別の生物に支配されていたかのよう。オカルト的だが、実はそうなのかも知れない、ホントに。まず、そうか、発病からちょうど1年か、と改めて感じた。
 鬱の告白からその経過と回復を書いていて、
よくいただくメールが「奇跡だ」「信じられない」というものだ。精神科方面の専門医からも頂戴するが、辛いのが今なお鬱病と戦っておられる方々からのものである。「もう十何年も薬を飲んで治療をしているのに、良くなりません。どうすればそんなに早く回復するのですか?」。私にもわからない。主治医にもわからないんだから。だから私はそもそも「仮面鬱」ではなかったかとまで考えた。しかし主治医はきっぱりと「あれほどひどい鬱を診たのは久しぶりでしたよ」と振り返られた。
 幾度か書いたが、私を救ってくれたのはこの日記、つまり、
あなたや、あなたである。私は逃げなかった。とにかくこの日記や連載、レギュラー番組だけは続けようと決めた。しかし、それは周囲によって支えられていたものだったことが、ますますわかってきている。『ザ・ボイス』は舌がまわらない私をそれでも使ってくれた。このことはかつて書きましたね。怖くて当時の日記は読み返せないのだが、今回、ヨロンさんが書いた。
 <文章も酷かったので、読者の方から「
一ヶ月でも三ヶ月でも休んで、元気になってからまた書いた方が良いのではないか。いつまでも待ちますよ」という内容のお便りを何通もいただき、本当に涙が出る思いでした。会社でも「入院した方が良いんじゃないか」とか一旦休止した方が良いんじゃないか、とかしばしば議論しましたが、私は無理に書くのをやめるとそのままこの世からいなくなってしまうのではないか、という気がして「一旦やめようか」とは言えませんでした。半年とか1年以上この状態が続いたら会社を畳もう、とも思いましたが、このメールが彼の生命線だということはわかっていたので、生きて「書こう」という気持ちが米粒ほどでもあるのであれば、続けようと思いました。>
 ひどかったんだ。
ヨロンさんはそんなことを私にこれまでひとことも告げなかった。1年という節目で、ようやく当時の気持ちを吐露してくれたのだろう。ありがとう。これも全く覚えていないのだ。
 <そういえば1年前の4月末に、
統一地方選挙が終わって一息ついた私は、T-1君とマリックスラインの岩男社長と「れば屋」で呑んでいたとき、勝谷さんから電話が来たのでした。「もう書けない」。
 そう言われて慌てたのを覚えています。一気に酔いが覚めました。

 ほとんど最後の気力を振り絞って電話をしたのだろう。「
今から死ぬ」ではなく「もう書けない」なのは、生涯いちバッタもの書きとしての矜持があったのだなと、密かにニンマリとする。しかし、私が書けないということは死ぬことと同じだ。ヨロンさんが言うように、それがちょうど1年前。「明けない夜はない」ということだが、そう考えると、どえらく長い1年だったような気もする。

 これは渾身のスクープと言っていいだろう。
産経新聞の目配りはご存じの通りだが、なぜ他の大マスコミがこれほど深刻な「侵略」について触れないのか。産経の読者は少ない。テレビなどがとりあげるべきだろう。何よりも北海道新聞だが「北のプラウダ」、いや今は「北の人民日報」か、にそれを望むのは無理というものか。
 <中国生まれの「反天皇」農場主、
広大な土地買収し朝鮮総連議長に紹介/移住受け入れ目的か>
 http://www.sankei.com/premium/news/160509/prm1605090005-n1.html
 情報工作的に見ると完全に「浸透」を超えて「侵略」である。
それを防ぐ防諜の法律体系がわが国にないのはご存じの通りだ。公安などの当局は冷や汗を流して見ていることだろう。さきほど産経をやや褒めたが、産経であっても「軍事を知る」という点ではいささか心もとない。いや、解説委員の方はかなりわかっておられるのだが、直接的にそれが軍事的にどういう布石なのかを書くことは避けている気がする。私なりの解説をさらに加えてみよう。よく出来た記事なので、事実関係を引用するとなると全文になってしまう。そこはまず、先に読んでいただいた上で私の雑談を聞いていただきたい。
 <3月中旬の北海道帯広市
深い雪に包まれたJR帯広駅から道道216号線を南西へ約30キロ。日高山脈の麓、拓成町に入ると、戸蔦別川沿いに広大な農地が広がる。農場に沿って幅10メートルの道路が整備されている。さらに幅10メートルの作業用道路が敷設されているといい、セスナ機なら離着陸できそうだ。>
 軍事的にどう考えても「滑走路」である。
多くの途上国や独裁国家ではこういう道路がそこらじゅうにある。作業用道路に幅10メートルはいらない。これなら夜間でも左右にカンテラを並べれば、立派に着陸できる。できれば舗装の材料にどういうものを使っているかまで調べて欲しかった。次。
 <農場の経営者(73)は、
複数の企業の会長職を務める地元財界の有力者。「これまでに(東京ドーム約36個分に当たる)170ヘクタールを買収し、最終的には400~500ヘクタールまで広げ、バンガローも年内には7棟建てる。いずれはヘリポートの建設も予定している」と語る。>
 ヘリポートの建設は隠しようがないので、
もう今から開き直っているのだろう。その完成と前後して、管制施設をどこかに作り、滑走路にも役立たせるのではないか。産経新聞よ、この<経営者>とやらの実名をなぜ書かないのか。正体についてはかなり調べている。だったらある「確信」があるでしょう。ぜひ次回は名前を出せ。
 <経営者は中国・済南生まれだという。「華僑に依頼して、
農場でとれた農産物を売るルートを探っている。有機農法を勉強したいのなら、中国人にもただで教える。北朝鮮も中国もロシアも関係ない。バンガローは、有機農法に関心のある研究者らのための宿泊施設にする」と強調する。>
 語るに落ちるとはこのことだ。そもそも<済南生まれ>
で今は日本国籍も持っているかも知れないが(産経はそこの大切なところを明らかにしていない。戸籍くらいはあげているんだろうね)ルーツは何人なのか。支那人朝鮮人である可能性がある。そして。
 <昨年10月31日、
この農場に朝鮮総連許宗萬議長や議長補佐、朝鮮大学校長、同大教授、それに横浜中華街華僑連合会長らが訪れた。名目は「収穫祭」への参加だったが、実質的には農場の紹介が狙いだったといわれる。地元メディアも同席したが、記事にはならなかった。>
 書かないだろうね。「北のプラウダ」だからね。
公安関係者なら腰を抜かすようなメンバーだ。しかも支那朝鮮の合同部隊である。とんでもないことが起きているのだ。と同時に、支那朝鮮がいかにこの地を「橋頭堡」として重視しているかわかる。バカだなあ。本当にその気ならば、こんな派手なメンバーを露出させてはいけない。もっと静かに潜行するべきなのに。おそらくは「本国の有力者」に「こんなことできています」と媚びを売りたいのだろう。別の場所でのこと。
 <A社は、中国に子会社があり、中国との関係が深いとされる。
 住民の一人は「最初から中国の影を感じていた。村の有力者も『
A社が中国と関係があるかどうかは分からないが、だれも買わない土地を買ってくれるのだからありがたい』と、A社が中国と関係があることをほのめかしていた」と話す。「買収後、中国の領事館ナンバーの茶色いバンが、豊糠地区内を走っているのを複数の住民が複数回見た」との証言もある。ある住民は、農業関係の組織で、A社の計画や中国の存在を確認した際、幹部から「命に気をつけろよ」と真顔で警告されたという。>
 まあ、平気で殺すだろう。これは浸透という名の戦争なのだから。
このあたりは産経の記事はなかなか本質を突いている。私がもっとも感心したのがこのオチの部分だ。
 <先の中国事情通はこんな警鐘を鳴らす。「中国人からすると、
将来的には日本人と結婚をして中国人の血が流れている子孫を増やすという大きな狙いがある。そのためにはまず地域に拠点を作ることが優先される」>
 この日記を読んできて下さっているあなたや、
あなたはもうおわかりだろう。そうチベットウイグルモンゴルで支那人が何百年も、そして今もやり続けていることだ。漢族への民族浄化である。朝日新聞などは、日本人と支那人との結婚をまことにめでたいことのように書く。みなさんの周囲にもそういう方々がいるかも知れない。個人と個人が愛し合っているのなら口を出す筋合いではない。しかし、そうでないことも多い。もし近くにそういうカップルがいるのならば、歴史について少し教えてあげるのもいいだろう。

 いよいよ投票が始まった。アメリカ大統領選挙よりもいまは私は「
第二の故郷」のこちらの方にずっと目が行っている。かの国の人々のメンタリティをよく知るからこそだ。しかも私がいた当時の「昔の名前」も登場しているし。
 <フィリピン大統領選/投票始まる>
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160509/k10010513241000.html
 <フィリピンでは、
アキノ大統領の任期満了に伴う大統領選挙の投票が、日本時間の午前7時から始まりました。主な候補者は、アキノ大統領の後継のマヌエル・ロハス氏(58)、野党出身で現職の副大統領のジェジョマル・ビナイ氏(73)、それに、無所属の上院議員、グレース・ポー氏(47)、南部ミンダナオ島ダバオ市長、ロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)の4人です。>
 記事にあるように有力なのはドゥテルテさんだが、
これには驚いた。
 <ドゥテルテ氏とビナイ氏は、
対話を通じて中国との関係改善に取り組む姿勢を強調しています。
 えっ?NHKは何を取材しているの?
ドゥテルテさんは反支那強硬派で領土紛争がある島に「自分が水上バイクで行って旗を立てる」と発言しているのに。今回の選挙でわかったのは日本の大マスコミのやる気のなさ。フィリピンなんてどうでもいいのだろう。シンガポール発の記事などを平気で載せている。せっかくわが精強無比な自衛隊などがフィリピン国軍との同盟関係をどんどん強めているのに「軍事を知らない」馬鹿マスコミはあの国の重要性がわかっていないのだ
 私がむしろ注目するのは副大統領だ。
フィリピンでは副大統領は大統領の指名ではなく、独自の選挙で選ばれる。いまもっとも有力とされているのがこのひと。
 <比副大統領選/マルコス氏長男が支持拡大>
 http://mainichi.jp/articles/20160508/k00/00m/030/051000c
 懐かしい。詳細は明日以降にね。


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