パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

沖縄知事選は どういう結果になるのか????




有料ブログ 勝谷誠彦の××な日々。
より転載
 
 
2018年9月30日号。<災禍の夏 ひとごとにあらずと列島を ことごとく踏む 意志あるごときに>。
 
零時半起床。
沖縄地方を巻き込んだ台風24号の被害を一刻も早く識って分析しようと、やや早めにテレビやパソコンの前に座ったのだが、あまり情報が入ってこない。テレビなどスタジオでずっとやっているのかと思いきや、いつもの埋め草番組なので驚く。
ひとつには、まだ夜明け前で行政でも被害状況を把握できていないからだろう。さすがに地元紙は,足で稼いだものを、ちょうどさきほどアップしてくれたので、まずは基礎知識として。

台風24号/52人重軽傷、25万戸停電 南城で最大風速56メートル>

<大型で非常に強い台風24号は29日、沖縄本島久米島宮古島を暴風域に巻き込みながら北上し、沖縄地方を通過した。本島や周辺離島では最大瞬間風速50メートル超の猛烈な風が吹き、本紙調べで28~29日にかけて少なくとも52人が重軽傷を負った。台風が直撃した本島では、暴風が長時間吹き荒れ、冠水や土砂崩れ、建物の損傷など甚大な被害が確認された。>

気象庁の観測では、午前9時55分に南城市糸数で最大瞬間風速56・2メートル、同8時57分に座間味村慶良間で最大瞬間風速51・4メートルが観測された。いずれもそれぞれの地点での観測史上最大を更新した。那覇市でも最大瞬間風速50・9メートルの猛烈な風が吹いた>

以前、沖縄のひとに聞いたことがあるが、50メートルという風は「子供が楽々と宙に舞う」のだそうだ。そういう言葉が流布するとういうことは、用心しているわけでもあって、ある風速を超えると、子供を外になど出さないし、空荷の車も走らせない。沖縄地方の市街地を見てどうも不思議な印象を受けるのは、建物の高さが低くて、敢えて申し上げると「コンクリートでテキトーに作っている」ように見えることだ。
だがこれはまさに今回のような台風への備えであって、壊れない、壊れてもすぐに直すことができる、を折り込み済みというわけ。かつて大日本帝国信託統治をしていた南洋の島々も同様な家々の作りだ。これは沖縄の文化が伝わったとも聞いた。
ここでは「極左反日媚支2大紙」の一方を引いたが、さて,沖縄県知事選の結果が出た場合、台風とそちらのどちらをトップにするのか、私はイジワルに見ている。今のところ、地元の被害はそうは激甚ではなさそうなので、選挙の方の見出しが大きいかな。
今回の選挙の結果は、きわめて僅差が予想される。これほど、災害による混乱の中で行われた選挙も珍しいが、イデオロギーがからんでいるので、ややこしくなると「票の数え直し」などが出て来るかもしれない。
左巻からみの裁判では、あの方々の意図に反する判決が出ると,たいがい「不当判決」と書かれた紙をもった連中か記者団の前にあらわれるが、基地推進派が勝ってしまった場合「不当選挙結果」「票に疑惑」などという見出しが踊るかどうか(笑)。いちおう選挙なので「不当選挙結果」はないだろうが、後者はありえて、これからねちねちとキャンペーン的にやるかもしれないし、社説は間違いなくそうなるだろう。
先日も書いたように「沖縄のことは沖縄で」と考える私は、純粋に「戦争を知る」ものとして,この台風は基地推進派にとって「神風」だったと考える。ちなみに「沖縄のことは沖縄で」と言うと「基地反対派が勝つと支那の浸透がより高まる」と『新潮45』などでスポットライトを浴びているような方々(あっちの方でね)が怖い声を出すが、なに、そんなことは日本中で起きているわけで、私はもっと鳥の眼で見たい。ことこまかなことでは、そりゃ支那は浸透工作をやり放題で、一度はすべて、私はここでも取り上げた。
だが、ちらが分裂して浮足立つというのは、今のところあちらにとってはもっとも安くついて効果があることだ。淡々と民意を公正に示してあとは「ノーサイド」とできるなら、沖縄の人々の意識は高いし、きっとやってくれると考える。
なぜ「神風」となったか。それは最終日の街頭演説ができなかったなど、別の意味の「風」を反対派が封じられた上で、賛成派(ちなみに候補名で書かないのは、この日記が投票日当日のものであるというのでひとつは礼儀と、まさに一方の候補が遺言したように、イデオロギー色をのぞきたいためだ。この遺言に関しては,私は正しいと考える)は、ずっと悩んできた組織の思わぬ乱れを建て直す絶妙の機会を得たからである。

沖縄県知事選30日投開票/台風24号通過…街頭演説中止し電話で「最後のお願い」>

<29日は台風24号が通過したため、両氏は街頭演説などを控え、電話で支持を訴える「最後のお願い」を行った。>

<前回知事選で自主投票に回った公明党も所属議員や支持母体・創価学会をフル動員して票の掘り起こしに当たった。>

もし、賛成候補が反対候補に僅差でリードを許していたとしても、これでひっくり返る可能性は高くなってはいる。公明党は前回の自主投票でタガが緩んだため、三色旗を持って相手陣営に参加する創価学会員がいるなど、珍しい、堂々たる造反もあった。だが、街頭をやらずに、両陣営ともに電話作戦だけを最終日に行うとなると、これはさすがに学会は強い。
読者の中でも、何かの選挙の時に、とうに名前も忘れた小学校の同級生からとつぜん「よろしく」いう電話を受けた向きもあるのではないか。直接会って頼むのもふくめてこれらをF票(フレンド票)という。見えないその恐ろしさを、私の場合、最終日で経験した。対抗しようにも、こっちはオペレーターを使って頼むだけのカネがない。義の戦士たちはいても、名簿がない。もしあったとしても、あなたの携帯電話からかけてくれるかな、などとは私はいえなかった。組織や信心の甘さをツメ切れなかった愚将の失敗。
こうやって分析してきても、どちらが勝つのか、天災もとい天才・ヨロン先生と違って私にはわからない。これだけ複雑な条件がからみあった選挙も珍しいかも。日本独特の要素もたくさんあって、欧米でこの国の政治を研究している学者ならフィールドワークで1本,論文が間違いなく、書ける。
願わくは、反日2紙の熱心さだけではなく、本当に被害が少ないゆえに、選挙結果の方がはるかに大きな活字で、明日の紙面を飾りますように。
 
素人地学屋はなぜ玄人地学屋になれなかったかというと、数学と理科がからきしだったからである。もっとも、下手にできていたらいまごろ私は医師になっていたかもしれず、世界最高水準の治療を受けながら、そんなことを考えたことそのものが、いかに神をもおそれ考えであったかを、痛感している。そうわからせただけでも、今回の私なりの災禍には意味があったかも。
ただし、と開き直る。素人には素人なりにいいところがあって,数字で分析しがちな玄人とことなる視点を持つことだ。噴火や地震を、歴史書から読み取ろうという考え方は、ずっと紹介してきた。政府を騙して高い観測機器と研究費をぶんどって設置し「地震は予知できます」という方々よりも、ずっと合理的だ。今回の台風の場合、先に来た21号の被害のインパクトが強すぎたので,どうしても、あれを参考にしがちである。だが、歴史台風学(いま名付けた)的には、学ぶべきは伊勢湾台風からだと私は考える。どう?この日記以外ではまだどこの大マスコミもだし,学者もそうは指摘していないが。
 
伊勢湾台風はあの阪神淡路大震災が起きるまで、戦後できちんと記録が残っている自然災害としては、死者行方不明者約5000人という最悪の被害を出したものであった。私が生まれる前年の襲来で、子供のころは大人から「伊勢湾台風の時は」と、さんざん聞かされたものだ。関西で育ったし。でも読者のみなさんでも、若い人はひょっとして「伊勢湾台風?」とけげんな顔をなさる向きもあるかもしれない。今回の台風。
紀伊半島付近に上陸し列島縦断へ、記録的暴風か>
<勢力を維持したまま30日夕から夜に紀伊半島付近に上陸し、時速80キロ程度まで加速しながら日本列島を縦断する見通しだ。1日にかけて近畿から関東の太平洋側で記録的な暴風となる恐れがある。気象庁は「進路の東側は猛烈な風が吹き、特に危険が高まる。日没前に避難してほしい」と呼びかけている。>
一方、伊勢湾台風は太平洋からまっすぐに北上して、和歌山県の潮岬に上陸した。そのまま日本海側に抜け、そこからは24号の予想進路に似て、日本海側の各県をなめるように進んで、北海道沖の太平洋に抜けた。
最大瞬間風速は50メートル程度で、24号の予報の方が高い。当時とは比較にならない建造物の強化や、もっとも被害が大きかった高潮への対策もできていることを考えると、これほど極端な被害にはなるまいが、かつてこんなことがあったと、頭の隅にいれて置いた方がいい。地元はいざしらず「伊勢湾台風」の名があまりに聞こえてこないので。
今日のタイトルは「ひとのふり見て、わがふりなおせ」的な皮肉を、ややいれてつけた。うち重なった大水害や北海道の地震などを「大変だなあ」と人々は思い、大マスコミは消費される商売ネタとして扱っている。それが、病室に監禁されて観察しているとよくわかった。その災禍が、だれのうえにも降って来るかもしれないというこの状況は、なかなか。それでも、大マスコミは「都会を中心」に被害予測を伝える。地方創生が難しいのは、これだけでもわかる。脅すようだがいっておく。「田舎は、伊勢湾台風の時よりも荒廃している」のだよ。そこに、あれよりも強力なものがやってくれば、どうなるか。
紀伊半島の山間部での被害が心配だ。県で言うと、和歌山県奈良県か。
 
長く続いてきた拙日記の中でも異例のひとつきが終わる。明日からは「保守の私」は(笑)また、もとに戻る。ただし、それは配信時刻と字数という基本が、である。何かがかわっていれば,お楽しみに。戦後最大級の嵐とともに,嵐を呼ぶ日記は帰ってくる。まだ病室のオンボロが書くんだけれども。
 
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おはようございます。高橋ヨロンです。
 
明日から、この『勝谷誠彦の××な日々。』はリスタートとなります。形式としては勝谷さんからの直接配信に戻るだけですし、しばらくは「病室からこんにちは」のようなものになりますが、おそらく皆さんも気づいているように、パワーアップした勝谷誠彦が見られるのではないかと期待しています。
本人が書けないと思うので私が書きますが、勝谷さんは酒を飲み始めてから初めて、40日間の断酒を行っています。これにより、容態はまだ「重症」扱いではあるものの、頭の方は鬱になる前、いや今まで無かったくらいにクリアになって来ていると感じます。退院してからも、新しい「勝谷誠彦」を期待できるのではないでしょうか。スタッフとしては不安も多いのですが。
と、少しハードルを上げてみました(笑)
 
この40日間。多くの励ましをいただきました。本当にありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。
私もまさかこのようなことになるとは思っていなかったので、かなり慌てましたが、自分にできることを精一杯やってきました。夜型生活は変わりませんが、少し起きるのが早くなりました。と言っても普通の社会人並みかな。このようなことがずっと続くとは思っていませんでしたが、勝谷さんがいつ復帰するのか、そもそも復帰できるのかどうかわからない中で、明子さんやT-1君らの献身的な働きや、友宏さんの的確な分析・アドバイスを見ながら、この日記を絶やさないことだけを自分の使命だと思ってやってきました。
正直言って、毎朝何か書くというのは、結構しんどかったです。多くの人の目に触れるものなので、それなりに気を使いました。それでも何度か誤解されることもありましたが。そう考えると、勝谷さんは凄いと言うか、おかしいというか。
 
補足をもっと続けてほしいという声もたくさんいただきました。大変ありがたいことです。『週報迂闊屋』は来週から再開させますが、スタッフがひとり辞めたこともあり、形式は変えるかもしれません。カードでご契約いただいている方は、本日、10月分の決済が行われますのでご了承ください。
 
最後にいくつか。
今日、勝谷さんが沖縄県知事選に言及した中で、候補者名を挙げなかったのは正解です。候補者名を挙げてどちらかの投票を促すような記述になると、公選法違反になってしまいます。今日は選挙運動はできません。ネット上でも。
台風が、一方の陣営に有利になったというのも言えています。ただ、本日の沖縄は風は強いものの雨は上がっているようです。離島の多くはすでに投票を締め切ってしまいましたが、この1日の差がどうでるか。
 
昨日、ネトウヨのことを取り上げた記事を紹介したところ、「ヨロン社長はウイグルチベットで虐殺をしている中国共産党を支持しているのですか?ネトウヨ習近平金正恩よりも危険な存在なのですか?」という質問が来て大変驚きました。こういう極論にすぐにつなげてしまうところが怖いと思います。中国共産党を支持していたら、とっくに勝谷さんの飲む酒に毒を盛っていることでしょうし、それこそメールを検閲しています。パヨクもそうですが、脊髄反射する前に、もう少しウイングを広げて読み解くように努力してもらいたいと思います。安倍政権には批判的ですが、中国共産党を支持しているなんて100%無いです。文章とは難しいものだということがよくわかりました。
 
リレーコラムでつないでいただいた新田哲史さんと花房観音さんにも、この場を借りてお礼申し上げます。お二人には、近い内にパワーアップして復活させる『血気酒会』にもご出演いただこうと考えています。先日の血気酒会に出ていただいた中川淳一郎さん。そして、お見舞いのメールや電話をいただいたみなさん。ご心配いただいた多くのみなさん。ありがとうございました。
まだ戦いは続きますが、一度は諦めかけたわけでもありますし、この機会を貴重な経験として、次につなげていきたいと思います。
 
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
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